ふと、こころに残るもの・・・
『高校生の時に、持っていた夢って?』
こんな質問が飛んできた。
とあるワークショップでのプログラムを考えていた時のこと。
プログラム再編が必要になり、
私が時間がないこともあってアイディアがなく、モガモガしていたのだが・・・
プログラム再編を促進してくださっている中で。
やっぱり経験と培ってきた修練が違うなぁ~と思いながら、
実際に「どんな質問をしようかな」ってときに、
選ばれた質問。
私が、参加者として、カードを選んでみた。
『高校生の時に、持っていた夢って?』
私は夢がなかった。
ただやるべきことだけはわかっていたので、
学生として勉強をし、大学に行くべく知識を詰め込んでいた。
ある意味、いい子ちゃんだった。
それを、そうとも認識しておらず、それがわたし、と思っていた。
だから、選ばれたカード。
「フワフワしてた」
その印象。
「そうなの?」
「そうですね。
夢がなくってフワフワしてました。
ただ、でもフツウとは違っていたから、
みんなと群れたりはしなかった。
だから他より飛び出ている。
友だちが少なかったわけではないけど」
「飛んでは行かないの?」
「種があって。それで、ここにはいる。
その種で、他とは違うという確固としたものはあるって感じです」
「へえ、そうなんだ!」
「う~ん???」
いまの私から考えると、
あの頃の自分って(しかも大学卒業するまで)
なーんも考えてなかった。
親はレールを敷くタイプじゃなかったから、
自分でレールを敷いて、
でもその先にあるものをなんも想定してなく。
いまとなれば、「バカバカ自分!」!って
複雑な心境になる。
だって、案の定、今の自分につながっている。
いい意味でも悪い意味でも。
でも、「そうですかね・・・なんも考えてなかっただけですよ」
っていう私に、
「でも、他と比べても抜きんでてるじゃない?
確固としたものはあったんでしょ。
すごいよね!」
と、彼女は、何やら納得している様子・・・
私は単に変わり者街道を突っ走ってきた、という感じなのだけど・・・
何か、他のイメージが映っているのだろう・・・
「ほかのひとと違う」
ユニークさを求める。
求めているわけでもないけど、
自然と浮いている。
群れない。
溶け込みはしないけど
外れたりもしない。
あるときは、それが心を突き刺すトゲになっているときもあった。
「不思議ちゃん」って言われたり
「変わってるよね」って言われたりする中で・・・
でも、今は違う。
ユニークな私でいい、むしろそれでいよう!と思う。
そんな気持ちでいると、言われる言葉が変わったりもする。
「他の人の予想の上を行く回答をするよね」
「発想が面白い!」
もし、私の人生が「夢がなかった過去」のおかげで
いまにつながるのだとしたら・・・
それはそれでとてもとても貴重な過去だったのだ。
*注意*こっからは長くなっちゃうので、読みたい人だけどうぞ。
で、これが面白いのは、まだある。
今の自分にとらわれないようにするために
「過去の自分の夢を考えてみよう」っていうことだった。
が、私には、「いま」につながる経験となった。
そして、
おもしろいなぁPoints of You®
である。
私が捉えた視点と、彼女が捉えた視点が
完全一致したかどうかはわからない。
それが起きていることを実感するのも貴重な経験であれば、
同じカードを見て違う視点を聴くのも、とっても新鮮。
少なくとも、
彼女が捉えた視点を考えていこう、
そうした中で、
自分の価値というものを考え直すきっかけになった。
そして何より、
このことばにとても肯定された気持ちになっている。
「でも、他と比べても抜きんでてるじゃない?
確固としたものはあったんでしょ。
すごいよね!」