無意識とかを復習しよう4ーユングさん登場!
無意識について見ていっています。
心理学に興味があるなら、外せない「無意識」。
最初に「無意識」を発見し、研究した偉大なひとは
フロイトさんでした。
彼は「精神分析の父」とも言われます。
※ つい先日の投稿をご覧ください。
カール・グスタフ・ユングさん(1875-1961年)は
ユングの心理学と呼ばれる独自の分析心理学を打ち立てます。
ユングは、スイス出身です。
1900年、フロイトが『夢分析』を発表したころ、
ユングは、チューリヒ大学で、オイゲン・ブロイラーの下で助手を務めていました。
1907年、彼は、フロイトと親交を深めていき、精神分析を発展させていました。
1911年、国際精神分析協会を設立、1914年その協会を辞します。
同時に、フロイトを離れることになりました。
フロイトがリビドーが性的エネルギーに関連しているという考え方に賛同していませんでした。
ユングは、理論的な違いを表に出し始めましたが、
彼の研究分野は神話などにありました。
フロイトと袂を分かったころ精神的不調をきたし、
数々の幻覚に出会い、不安定な状況となっていました。
一人研究を進め、分析心理学の確立に励みます。
そんな中で、有名な『ユリシーズ』を批評したりしています。
1922年、スイスのボーリンゲンで土地を得、塔を建設し、
瓦焼き職人に教わった作り方で作っていくという作業をしているうちに、
精神的不調が安定した、と語っているそうです。
1921年、『心理学的類型』を公開します。
そこで、ユングの論、『タイプ論』『元型論』が書かれています。
『タイプ論』は、ユング独特のパーソナリティ検査であり、
類型論に当たります。
※ ちょっとした詳細は、わたしのいくつか前の投稿にまとめています。
『元型論』が、ユングの唱えた無意識に関連する理論となります。
この後、ユングは神秘的な分野に興味を持ち、独特の論を立てていきます。
錬金術や、曼荼羅などです。
これは私の勝手な感想ですが、
塔を造るという作業に精神の安定を見たりしているので、
神秘的な作業の中に人間の精神の安定や回復を見たのかな・・・と。
1948年、スイス・チューリッヒにユング研究所を設立、
ユングは臨床心理学を確立していきました。
彼の「夢分析」(フロイトとは別の分析方法を行いました)
「オカルト」「宗教への関心」「神話研究」あたりで、
あやし~~~となりがちですねー
あと、曼荼羅など東洋的な思想に興味を持っていたあたりから、
西洋の個人主義より、集合的な世界に価値観を置いたって感じがしますね。
彼の功績というか、彼が目指した治療は、いまの分析心理学の基礎となっています。
フロイトと袂を分かつことになった考え方の違いのひとつにもなるんじゃないかなぁと思うのですが。
ユングは、心理学を用いた治療で、
治療者と被治療者のコミュニケーションを重要視しました。
弁証法的な治療法といわれるものです。
互いの意見を交換し、高めあっていくコミュニケーションは
対話、と呼ばれます。
弁証法とは哲学のことばで聞いたことがあると思いますが、
相反する意見を交わすことで、より高い答えを導きだそうとする手法です。
それまでの精神不調の治療では、
絶対的に正しい医師による治療が行われるという考え方でした。
被治療者は寝椅子に横になり、治療者はその背後で被治療者の話を聞くというスタイルだったのだそう。
しかし、人の心って本当に複雑ですよね?
相反する気持ちが同居しているなんてことはいくらでもあります。
でも、そんな相反しているけど共存している気持ちに気が付くときって、
以下のようなことでないでしょうか?
・だれかと対話しているうちに、思考が整理されてきて気が付いた
・対話をしていくと、相手に対する印象が変わり、自分が思い込みをしていたと気が付いた
ユングは、こんな複雑な心の働きを解明するために、
対話を行っていき、
新しい発見をしていき、内面をより深く理解することにつながる!
と考えたわけです。
治療者→被治療者 という一方的な作用でなく、
治療者←→被治療者 という相互的な作用を重視しました。
こんなユングの姿勢が、次に述べていくことになるのですが、
※ 今日はたくさん書いたので、もう勘弁して~
あらゆることは相互作用しているんだーっていう理想の世界を理論として打ち立てることとなります。
ひとは誰しもユニークです。
ユングが自分の思想のユニークさを追求していったように、あなたもあなたのユニークさを知りませんか?
ユニークさを知り、認め、活用していくことを選ぶことで、あなたの世界はずっと広がっていきます。
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